こんにちは!ぽんなびです。
特定名称酒とは「大吟醸や純米大吟醸などのこと」というのはなんとなくご存じでしょうか。
今回は、以下の内容で定義や種類をハッキリさせつつ「ここが好きならきっと特定名称酒が好きなはず!」という5つのポイントも紹介します。
おいしさの傾向はどんな感じなのか、ぜひ参考にしてくださいね。
30年ちょっと前からあるんだよ。
ぎりぎり平成!
特定名称酒とは?意味・定義と種類について
はじめに、特定名称酒の意味・定義や種類を見てみましょう。
以下の順番で紹介していきますね!
特定名称酒の意味・定義
まずは特定名称酒の意味・定義をハッキリさせましょう。
特定名称酒とは、ざっくり言えば「法律で定められた基準をクリアした高品質なお酒」です。
例えば純米大吟醸酒を例にとってみましょう。
純米大吟醸酒は原材料に米・米麹しか使ってはいけません。
しかも精米歩合が50%以下である必要があります。
それらの条件をクリアした場合のみ「純米大吟醸酒」を名乗れるという仕組みです。
逆に言えば純米大吟醸と書いてあるなら「米・米麹しか使っていなくて精米歩合が50%以下」が保証されているというわけですね!
そのように、私たち消費者が安心・信頼してお酒を買えるために定められている基準なんですよ。
「清酒の製法品質表示基準」という法令だよ。
特定名称酒は3系統・8種類!
意味がわかったところで、種類を見てみましょう。
特定名称酒は全部で3系統・8種類に分けられます。
まず、3系統は原料・製法による分け方です。
以下の3パターンがあるんですよ。
- 吟醸酒
- 純米酒
- 本醸造酒
吟醸酒は製法による分け方で、純米酒と本醸造酒は原料による分け方です。
それぞれの特徴はもう少し後で説明しますね。
この3つの系統がありつつ、さらにその組み合わせで特定名称酒は8種類が存在します。
それが以下の8種類です!
8種類の分け方は以下のように考えるといいですよ。
まず、原料にお米だけ(米・米麹)を使っているなら「純米」を名乗れます。
また、精米歩合が60%以下かつ吟醸造り(=吟醸香に重点を置いて醸造)をしていると「吟醸」を名乗ってokです。
例えば原料が米・米麹だけで精米歩合が55%なら純米吟醸酒を名乗っていいわけですね。
そして、これら純米・吟醸の要件は満たさなくても特定名称酒に共通の基準をクリアしているなら「本醸造」を名乗ることができます。
特定名称酒を表示できるためにはクリアしなければならない最低ラインのようなものがいくつかあるんですよ。
例えば代表的なのは以下の基準です。
- こうじ米の使用割合が15%以上
- 等級が3等以上のお米を使用
- 醸造アルコールの量は白米の重量の10%以下(※)
※吟醸酒・本醸造酒の場合
例えばいくら精米歩合が高くてもこうじ米の使用割合が10%では特定名称酒は名乗れないわけです。
原料がお米だけだとしても、等級が3等以下の規格外のお米を使っていたら特定名称酒の表示はできません。
このように、厳格に定められた基準をクリアしたお酒だけが名乗れるのが特定名称酒なんですよ。
特定名称酒じゃないのが普通酒。
おいしさの傾向は?特定名称酒が向いていそうな人の5つの特徴
特定名称酒とは何かがわかったところで、「こんな人はきっと特定名称酒が好き!」というポイントを紹介しますね。
もちろん特定名称酒を名乗っている日本酒は全国に無数にあり、味も香りも1つとして同じものはありません。
でも、特定名称酒ではない普通酒と比べると、特定名称酒ならではのおいしさの特徴はあるとは言えますよ。
ずばり以下の5つのポイントです!
- お米だけなのが好き!
- フルーティな香りが好き!
- アル添しすぎていないのがいい!
- 濃醇甘口なのが好き!
- 良いお米を使っているのがいい!
まず、特定名称酒で「純米」が付くお酒ならば原料に米・米麹しか使っていません。
フルーティな香りの日本酒は「吟醸」と付くお酒の吟醸造りという製法が大きな要因となっています。
吟醸香を楽しみたいならば吟醸酒・大吟醸酒・純米吟醸酒・純米大吟醸酒から選ぶといいですよ。
また、特定名称酒ならば醸造アルコールの添加は白米の重量の10%以下と決められています。
普通酒に比べてアル添が少ないことに加えて麹米の割合が多いので甘口になりやすいという傾向もあるんですよ。
あと使用するお米も特定名称酒なら必ず3等以上に格付けされたお米が使われています。
これらが普通酒と比較したときの特定名称酒の主な特徴ですね。
特定名称酒なら絶対に普通酒よりおいしいというわけではないですが、やはり原料の質や製法にこだわったものが多いですよ!
お値段は普通酒よりは高め。
ちなみに特定名称酒はいつからあるの?英語だと?
おいしさの傾向もわかったところで、データ的なところの補足です。
以下の順番で「いつからあるのか?」と「英語で何と言うか?」も紹介しておきますね!
特定名称酒はいつからあるの?
まず、いつから存在するかについてです。
特定名称酒の根拠となっている「清酒の製法品質表示基準」は1989年に国税庁の告示として定められ、翌年1990年から適用されました。
元号で言えば平成元年に定められ、平成2年に適用されたものですね。
その後、約14年後に一部改正されつつ現在まで続いています。
国税庁のページで特定名称酒の分類だけでなく精米歩合・麹米・醸造アルコール・吟醸造りの定義についても説明があります。
堅すぎない表現で説明してくれているので、いっぺん読んでみると面白いですよ。
もう30年以上も続いているんだね。
特定名称酒は英語で何て言うの?
いつから存在するのかがわかったところで、英語での言い方も見ておきましょう。
英語で特定名称酒は何て言うのでしょうか?
もっともよく呼ばれているのはspecial designation sakeです。
specialは「特別」で、 designation「指定・指名・任命」などを意味する言葉です。
だからそのまんま日本語に当てはめれば「特別に指定されたお酒」となります。
なかなかピッタリの表現ですね!
他にはspecific class name sakeとも言うよ。
まとめ
さいごに、今回ご紹介した「ここが好きならきっと特定名称酒がぴったり!」というポイントをまとめて並べておきますね。
- お米だけなのが好き!
- フルーティな香りが好き!
- アル添しすぎていないのがいい!
- 濃醇甘口なのが好き!
- 良いお米を使っているのがいい!
基本的に普通酒よりお値段は張りますが、やはりお値段だけの美味しさ・香りを楽しめるものがたくさんあります。
もちろん普通酒にも良いお酒はありますが、お財布と相談しつつぜひ特定名称酒には積極的にチャレンジしてほしいです!
お米らしいコクが楽しめるのが好きだな〜。
私は甘口が好き!