こんにちは!ぽんなびです。
やはり日本酒も飲み物なので「いつまで飲めるのか?」は気になりますよね。
でも実は瓶に書いてある日付は賞味期限ではないので、実際のところをよ〜く知っておきましょう!
放置しておくと飲めなくなるのか・不味くなるのかも含めて、今回は以下の内容で「日本酒の賞味期限」について具体的に紹介しますね。
法律上の表示も・・・
実際のところ「腐って飲めなくなるのか?」も紹介!!
日本酒のラベルに載っているのは賞味期限なの?
はじめに、ラベルの日付の意味からハッキリさせましょう。
日本酒のラベルや蓋を見ると何年何月などが書いてありますよね?
あれは賞味期限なのかと言うと・・・答えは「No」。
いいえ、あれは製造年月です!
いつそのお酒が作られたのかを示している数字なんですよ。
例えば「2020年1月」みたいな具合ですね。
その月日までそのお酒が飲めますという期限ではありません。
ええ、うちの夫婦はまさに日付っぽいのを見て無条件に賞味期限だと思っていましたよ(笑)
日本酒のラベルや蓋に書いてあるのはあくまでも製造年月なのでご注意を!
年と月で表示なので「何日」までは書かれてないよ。
清酒・日本酒に賞味期限はあるの?ないの?
日付の意味がわかったところで、賞味期限のある・なしをハッキリさせましょう。
清酒、つまり日本酒に賞味期限はあるのでしょうか?
結論から言えば日本酒に賞味期限はないです。
理由は以下の2つですよ。
- 理由1:表示の義務がないから
- 理由2:基本的に腐らないから
まず1つは「表示の義務がないから」です。
日本には食品表示法という法律があり、もちろん日本酒を含む酒類の表示もそれに従います。
その中で酒類については賞味期限の表示を省略して良いとされているんですよ。
もう1つの理由は「基本的に腐らないから」です。
食べ物・飲み物を腐敗させる菌は濃度の高いアルコールの中では繁殖できません。
日本酒はアルコール度数15%前後なので、腐敗菌が繁殖できる環境ではないと言われています。
適切に保管している限りは基本的に腐る・カビることはないので、その意味でも実質的に「日本酒に賞味期限はない」と言えますよ!
すぐ傷むものではないから消費期限の表示義務もないよ。
未開封・開封後の日本酒を比べると賞味期限はどうなの?
日本酒には賞味期限はないのがわかりました・・・が。
じゃあ半永久的に飲めるのでしょうか?
もっとも気になるそこのところを、以下の順番で紹介していきますね!
未開封の日本酒の賞味期限
まずは未開封の場合から見てみましょう。
封を開けていなければ日本酒はずっと飲めるのでしょうか?
それについては以下のように考えてください。
基本的に腐って飲めなくなることはない。
ただし味が落ちる可能性はある。
日本酒には明確な賞味期限・消費期限はありません。
先ほどの章でも紹介しましたが、十分に高いアルコール度数なので腐敗菌が繁殖できないからです。
だから未開封で適切に保管していれば2年や3年経っても腐って飲めないことはないはずですよ。
でも味が劣化する可能性はあります。
未開封だとしても直射日光や高温多湿の環境だと悪い方向に変質してしまう場合が多いんですよ。
たとえお腹は壊さないレベルでも、美味しくなければ意味がないですからね。
そういった意味で、未開封ならば期限どうこう以前に保存方法に気を配りましょう。
未開封で5年・10年経った古酒もあるからね。
開封後の賞味期限の目安は?
では、開封後はどうでしょうか?
瓶に口を付けて食べカスが付着しているなどの状況でなければ、やはり日本酒は腐って飲めなくなることはないはずです。
何度も繰り返しになりますが、腐敗を引き起こす菌は高い濃度のアルコールでは繁殖できないからですね。
でも、結論から言えば日本酒も開封したら早めに飲み切るべしです!
なぜなら開封したら確実に酸化するからです。
空気に触れて酸化が進むと、どんどん味は悪くなっていきますよ。
もちろん部屋に放置よりは冷蔵庫に入れた方がいいですが、それでも開封済みなら味は落ちる一方です。
美味しく飲むためのタイムリミットという意味では「開封後は賞味期限あり!」と考えておきましょう。
開けたら数日以内に飲み切ろう!
生酒・にごり酒でも賞味期限はないの?
開封との関係がわかったところで、仕上がり状態との関係についても見てみましょう。
「生酒」や「にごり酒」の場合だと賞味期限はどうなるのでしょうか?
それぞれ紹介していきますね!
生酒の日本酒の賞味期限
まずは生酒の場合から見てみましょう。
生酒とは加熱殺菌していない日本酒のことですね。
たとえ加熱処理していなくても、法律に従って表示する賞味期限はありません。
その点は加熱殺菌してあるお酒の場合と同じです。
ただし加熱殺菌していないから未開封でも「火落ち」が起こりやすいという特徴があります。
火落ちとは「火落ち菌」と呼ばれるアルコール耐性のある微生物によって引き起こされる現象です。
加熱殺菌しないと火落ち菌が生存していて、それによってお酒が酸っぱくなってしまう可能性があるんですよ!
その意味で生酒は生じゃないお酒に比べて早く味が落ちる傾向にあると考えておいてください。
だから生酒は熟成させて古酒にするのが難しいんだよ。
にごり酒も賞味期限はないの?
では、にごり酒はどうでしょうか?
にごり酒とはそもそも「お米と水で作って濁っているお酒」の総称ですが、種類によって状況は違います。
まず、粗く濾過してある清酒としてのにごり酒には賞味期限はありません。
ふつうに日本酒の基準が適用されるし、アルコール度数も15%前後なので基本的に腐ることはないですよ。
でも同じくお米と水で作って濁ったままの「甘酒」には賞味期限はあります。
市販の甘酒の多くはアルコール度数1%未満か0%なので「清涼飲料水」の扱いだからですね。
濁ったお酒についてはどのお酒に分類されるかがポイントになってきますよ。
例えば濁ったお酒でも韓国のお酒「マッコリ」は賞味期限が表示されています!
その辺りの日本酒以外のお酒の事情は次の章で詳しく紹介しますね。
ちなみにマッコリのアルコール度数は6~8%くらい。
日本酒以外のお酒には賞味期限はあるの?
生酒やにごり酒についてもわかったところで、日本酒以外も見ておきましょう。
まず法律的な賞味期限があるか・ないかは、結論としては「基本的にはアルコール度数による」なんですよ。
実は世界的に国際連合食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)によって「包装食品の表示に関するコーデックス一般規格」というルールが存在するんです。
その中で「アルコール含有量10%以上の飲料に関しては賞味期限の表示を求めてはならない」となっているんです!
だからアルコール度数の高いワイン・ウイスキー・焼酎などには日本酒と同じく賞味期限の記載はありません。
でもアルコール度数が10%未満であるビール・チューハイ・マッコリなどには賞味期限があるわけです。
缶の底などに記載されていますよ。
ちなみに輸入ビールについては日本洋酒輸入協会の規定によって10%以上でも賞味期限が記載されています。
そして、腐敗という点についても日本酒と同じかそれ以上のアルコール濃度があるお酒なら腐って飲めなくなることはないはずですよ。
ただし未開封でも保存環境が悪ければ味が落ちる可能性があるという意味では「おいしさ保持の期限はある」とは言えます。
くれぐれも直射日光や高温多湿を避けて保存しましょうね。
どんなお酒でも、もちろん開封したらお早めにだよ!
まとめ
さいごに、今回の「日本酒の賞味期限」のポイントをまとめて並べておきますね。
- ラベルや蓋にあるのは製造年月
- 法的な表示義務はない
- 基本的に腐って飲めなくなることはない
賞味期限はありませんが、保存環境が悪ければ味は落ちますからね。
未開封・開封済みを問わず直射日光・高温多湿を避けて保存しましょう!
期限切れの牛乳みたいになることはないよ。
あれは悲劇。