こんにちは!ぽんなびです。
本醸造酒は何回くらい飲んだことありますか?
お店で意外と見かけないので、ちょっと味のイメージが浮かべにくいんじゃないでしょうか。
名前が似ていても特別本醸造酒とは別の種類だし、もちろん純米系とも方向性がぜんぜん違うんですよ!
法律上の定義・おいしさの特徴など、今回は以下の内容で「本醸造酒」についてわかりやすく紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
通好みなイメージ!
コンビニではあまり見ないよね。
本醸造酒とは?本醸造酒の意味・定義や種類について
はじめに、本醸造酒の定義や種類をハッキリさせましょう。
以下の順番で「法律上の意味・定義」と「他の本醸造っぽいお酒との違い」を紹介していきますね!
本醸造酒の法律上の意味・定義
まずは法律上の意味・定義から見ていきましょう。
本醸造酒とは法律で定められている8種類の特定名称酒のうちの1つです。
以下の2つの要件がポイントとなっていますよ!
- 原料は米・米麹・醸造アルコールだけ
- 精米歩合が70%以下
もちろん、全ての特定名称酒に共通で課せられている「麹米の使用割合15%以上」をクリアする必要はあります。
あとは香味等の要件として「香味、色沢が良好」がありますが、数値的には上記の2つと思えばokです。
ざっくり言えば「米・米麹・醸造アルコールだけを使って精米歩合70%以下」なら本醸造酒と言えるわけですよ!
本みりんとは別モノだよ。
他の本醸造酒っぽい名前のお酒との違いは?
法律上の意味・定義がわかったところで、似たような名前のお酒との違いも見ておきましょう。
特定名称酒の中には「特別本醸造酒」というお酒もあります。
本醸造酒と特別本醸造酒の違いを比較すると以下のようになりますよ。
【本醸造酒】
- 原料:米・米麹・醸造アルコール
- 精米歩合:70%以下
- 香味等の要件:香味、色沢が良好
【特別本醸造酒】
- 原料:米・米麹・醸造アルコール
- 精米歩合:60%以下又は特別な製造方法(要説明表示)
- 香味等の要件:香味、色沢が特に良好
(麹米の使用割合15%以上の要件は共通)
原料の要件はまったく同じです。
しかし精米歩合は本醸造酒が「70%以下」に対して、特別本醸造酒は「60%以下又は特別な製造方法」と定められています。
この精米歩合の違いが本醸造酒と特別本醸造酒のもっとも大きな違いですね。
あとは香味・色沢については特別本醸造酒の方が「特に良好」と条件づけられていますよ。
同じシリーズのお酒なら、基本的に特別本醸造酒の方がお値段も高いよ。
ポイントは精米とアル添!本醸造酒のおいしさの特徴について
本醸造酒の意味・定義がわかったところで、おいしさの特徴について見てみましょう。
もちろん本醸造酒と言っても全国各地に多様なお酒があるので「絶対にこういう味!」と言い切れるものではありません。
それでも製法・原料の点から以下の傾向があるとは言えますよ!
- 普通酒より雑味が少ない
- 純米系よりは香りがしやすい
まず、普通酒と比べると雑味が少ないです。
なぜなら本醸造酒は「精米歩合が70%以下」という決まりがあるからですね。
あまりお米を削っていないことが多い普通酒よりは雑味があまりないスッキリした味わいな傾向にあります。
あと、純米系のお酒と比較すると香りがしやすいです。
理由は醸造アルコールが添加されているからです。
アロマオイルなどを思い浮かべるとわかりやすいですが、香りはアルコールに溶けやすい性質があります。
日本酒づくりにおいては、醪にアルコールを添加する段階で酵母の香気成分が移りやすくなると言われているんですよ。
だから、醸造アルコールを使わない純米酒と比べると香りが表に出やすいということは言えますよ。
ちなみに純米酒は精米歩合の規定はないよ!
まとめ
さいごに、今回の「本醸造酒」のポイントをまとめて並べておきますね。
- 8種類の特定名称酒のうちの1つ
- 原料は米・米麹・醸造アルコールだけ
- 精米歩合が70%以下
普通酒や他の特定名称酒に比べると、意外とお店で見かけないのがちょっと弱点(?)ではあります。
どうしても本醸造酒じゃないとダメというわけではないならば特別本醸造酒の方が選択肢は多いですよ!
私は甘口が好き!!