こんにちは!ぽんなびです。
本醸造酒や大吟醸酒などと比べると、純米酒って名前からどんなお酒かはイメージしやすいですよね。
でも精米歩合は何でもokなど正式な定義がいくつかあるので、他のお酒との違いをぜひ知っておきましょう!
2つの意味・おいしさの特徴など、今回は「純米酒とは?」について具体的にわかりやすく紹介しますね。
お米だけって体にも良さそう!
味はスッキリ系より濃厚系が多いよ。
純米酒とは?2つの意味について
さっそく、純米酒とは何かをハッキリさせましょう。
以下の順番で「法律上の定義」と「ざっくりとした意味」の2つに分けて紹介していきますね!
純米酒の法律上の定義
まず、法律上の定義から見ていきましょう。
法律上の区分で言えば、純米酒は8種類ある特定名称酒の1つです。
吟醸酒や本醸造酒のような分け方ですね。
日本の法律では「純米酒」の要件は以下の3つとなっています。
- 原料は米・米麹のみ
- 麹米の使用割合15%以上
- 香味・色沢が良好
お米の精米歩合は特に規定はありません。
ちなみに「麹米の使用割合15%以上」というのは全ての特定名称酒に共通な項目です。
ですから、実際はお米だけで作っているという点さえクリアすれば純米酒を名乗れるわけですよ!
シンプルな定義ですね。
言い換えれば「醸造アルコールを入れていない」ということ!
純米酒のざっくりした意味
純米酒の法律上の定義がわかったところで、ざっくりした意味も見ておきましょう。
たしかに厳密には「純米酒」とは8種類ある特定名称酒の1つです。
でも現実の私たちの会話の中では以下の意味でもよく使われていますよ!
お米だけで作っているお酒
(=醸造アルコールなどを一切入れていない)
お米だけで作ってあればokということです。
つまり純米吟醸も純米大吟醸も特別純米もひっくるめた考え方というわけですね。
製法は問わず、醸造アルコールなどを入れずに純粋にお米だけで作ったお酒全般というニュアンスです。
「お酒は純米酒が好きなんだよね〜」と言った場合はよくこの意味で使われていますよ!
お米は玄米でも白米でも純米酒になるよ。
ポイントは雑味!?純米酒のおいしさの特徴
純米酒の2つの意味がわかったところで、おいしさの特徴を見てみましょう。
もちろん純米酒と言ってもピンからキリまであるので「純米酒とは絶対にこういう味!」とは断言できません。
でも原料・製法の点からして以下の2つの傾向があるとは言えますよ!
- お米らしい味
- 濃くて複雑な味
まず、1つは「お米らしい味」です。
その名前の通り、純米酒はお米だけを原料に作られています。
醸造アルコールを添加するお酒と比べるとお米らしい味わいを感じられますよ。
もう1つの特徴は「濃くて複雑な味」です。
純米酒には精米歩合の規定がありません。
だからあえてお米の表面をあまり削らずに仕上げる酒蔵さんも多いんです。
お米をあまり磨かないのは雑味が多いとも言えますが、濃醇でコクのある表情豊かな味わいになるとも言えるんですよ。
これらが純米酒のおいしさの傾向となっています。
いわゆる「旨口」のお酒が多いよ!
まとめ
さいごに、今回の「純米酒とは?」のポイントをまとめて並べておきますね。
- 条件は「原料は米・米麹」
- 精米歩合の規定はなし
- お米らしい・濃くて複雑な味わいが特徴!
フルーティな香りは感じにくく、スッキリした飲み口というよりは濃厚なコク重視の「通好み」なお酒です。
他の特定名称酒と比べて、純米酒には山廃仕込みや生酛仕込みのお酒も多いですよ!
お燗して飲むのにも向いているよ。
精米歩合100%の純米酒もある!!