こんにちは!ぽんなびです。
もう生詰めは試してみましたか?これから初めてですか?
よく似ていますが生酒とも生貯蔵酒とも別の種類ですからね。
生詰めならではの特徴をぜひ知っておきましょう!
保管温度や保存期間も含めて、今回は「日本酒の生詰め」についてわかりやすく紹介しますね。
ポイントは出荷前の処理だよ。
読み方は「なまづめ」でok。
日本酒の生詰めとは?生酒との違いは?
はじめに、生詰めとは何かをハッキリさせましょう。
日本酒の生詰めとは1回しか火入れしていないお酒のことです。
通常は日本酒は「貯蔵の前」と「出荷の前」の2回の火入れをします。
火入れとは加熱処理のことですよ。
その2回のうちの「貯蔵の前」の段階だけ火入れをするのが生詰めの日本酒です。
逆に「出荷の前」だけ火入れをすると生貯蔵酒という種類になります。
そして火入れが0回だと生酒です。
つまり生詰めと生酒の違いは火入れをしている・していないの違いというわけですね。
生詰めは「火入れなしで詰めて出荷するお酒」と覚えるといいですよ。
代表的な生詰めの日本酒はひやおろしです。
冬から春に仕込んで貯蔵して、夏の間に熟成させて秋に生詰めで出荷されるお酒ですよ。
ひやおろしは別名「秋上がり」。
日本酒の生詰めと生貯蔵の味の違いは?
生詰めとは何かがわかったところで、生貯蔵とも比べておきましょう。
火入れのタイミングは違いますが、生詰めも生貯蔵も1回だけしか火入れしないお酒です。
だからどちらも「フレッシュ」や「爽やか」という言葉でよく形容されます。
正直なところ、例えば大吟醸酒と普通酒のようなハッキリとした味の違いはつけにくいです。
そのうえで強いて言えば生貯蔵より生詰めの方が熟成感が強い場合が多いです。
ひやおろしに代表されるように半年くらい熟成されることが多いので、その傾向にあるとは言えますよ。
常温保存もok?生詰めの日本酒の保管温度
生貯蔵との違いもわかったところで、保管温度について見てみましょう。
生詰めの日本酒は常温保存もokなのでしょうか?
それについては以下のように考えてください。
基本的には冷蔵保存。
常温では劣化する可能性が高い。
1回は火入れしているので、まったく加熱処理していない生酒よりは劣化はしにくいです。
それでも最終的な火入れをせずに出荷されているので、通常の2回火入れのお酒と比べると傷みやすいのは間違いありません。
うまく保管すれば熟成も望めますが、温度管理などのハードルは高いです。
一般家庭では基本的には常温保存は避けて冷蔵庫に入れるのが無難ですよ。
要冷蔵と書いてある場合も多いよ。
賞味期限は?生詰の日本酒の保存期間
保管温度もわかったところで、あとは保存期間について見ておきましょう。
まず、生詰の日本酒には賞味期限があるのかと言うと・・・ありません。
と言うのも、そもそも日本酒には賞味期限がないんです!
ラベルに書いてある数字は製造年月なんですよ。
日本酒はアルコール度数が十分に高いので、たとえ開封して放置してもカビる・腐ることは基本的にはありません。
でも温度変化や化学反応などの影響で品質が低下する場合が多いので、実質的にはおいしく飲める期限はあると考えた方がいいですよ。
一般的に生酒は製造年月から半年〜9ヶ月くらい、火入れ2回のお酒だと1年くらいが目安となっています。
1度は火入れしてあるとは言え、生詰も生酒と同じ目安で保存するのがおすすめですよ。
もちろん開封したら早めに飲み切ろう。
まとめ
さいごに、今回の「生詰めの日本酒」のポイントをまとめて並べておきますね。
- 貯蔵前に1回だけ火入れ
- 代表格は「ひやおろし」
- 基本的に冷蔵保存が良い
生酒より保存しやすいのに生酒のようにフレッシュな良いとこ取り(?)な日本酒です。
夏季の熟成を経て秋頃によく登場するので、ぜひ味わってみてくださいね。
大吟醸の生詰めもあるよ。
純米タイプも!