こんにちは!ぽんなびです。
お酒はクリアなタイプが好きですか?ドロっとした方がいいですか?
日本酒の場合は「搾り」のときとその後の2つの段階で濾過が登場します。
それぞれ役割も方法も違うので、ぜひどんな感じに濾されているのか知っておきましょう!
今回は以下の内容で「日本酒の濾過」についてわかりやすく紹介しますね。
素濾過なんてのもあるんだよ。
マニアック!
日本酒の濾過とは?意味・必要性・メリットについて
はじめに、日本酒の濾過とは何かをハッキリさせましょう。
まず、意味は辞書通りに「濾して分離させること」です。
固体も液体も混ざり合っている状態から固体と液体に分けるということですね。
そして日本酒の場合は以下の2つの段階の濾過があります。
- 発酵させたお米からお酒を分けるとき
- 分けられたお酒から固形物を取り除くとき
まず、最初は「発酵させたお米からお酒を分けるとき」です。
日本酒は原料のお米が発酵してお酒になってきた段階ではまだドロッとしたのお粥のような状態です。
いわゆる醪という状態ですね。
それを固体と液体に分離させるために濾過が必要なんですよ。
つまり何を分離させるかと言うと、ずばり酒粕と日本酒です!
ドロっとした醪の状態を濾過して残った固形物が酒粕で、搾り出た液体が日本酒なんですよ。
ちょうどドリップコーヒーで言えばコーヒーかすとコーヒーの関係ですね。
実はこの搾るという工程を経ないとそもそも清酒として販売できないので、必要性のある濾過作業なんですよ。
その後、さらに細かい固形物を取り除くために行われるのがもう1つの濾過です。
最初に濾過して搾った段階では、まだタンパク質やお米の極小な欠片などが混ざっています。
だから、濾過することによってサラッとした口当たりの透明感のある日本酒が得られるメリットがあるというわけです。
この段階の濾過は必須ではないので、濾さずにそのまま出荷しても法律上の問題はありません。
ここで濾過しなかった場合のお酒が無濾過のお酒という分類になりますよ。
いわゆるにごり酒とか無濾過生原酒!
やり方は4つ!日本酒の濾過の基本的な方法
濾過とは何かがわかったところで、お次はやり方を見てみましょう。
日本酒の濾過の方法は大きく分けて4つあります。
ずばり以下の4種類ですよ!
- 布袋で濾す
- 遠心分離機
- 沈澱させる
- 活性炭に吸着させる
ドロっとした状態の醪を濾過する「搾り」の段階では主に布袋をフィルターにして濾すやり方です。
それに加えて、まだ多くはありませんが最近は遠心分離機による搾りも登場してきましたよ!
搾った後の段階では、固形物を沈澱させて自然に上澄みと分けたり、活性炭に吸着させる方法が中心です。
活性炭を利用しないでフィルターで濾したものは素濾過と呼ばれたりもします。
これらの他には、お値段は張りますがミクロフィルターという高機能な膜で濾過する方法もありますよ。
炭で濾過は浄水器でもよく見るね。
まとめ
さいごに、今回の「日本酒の濾過」のポイントをまとめて並べておきますね。
- 段階1:発酵させたお米からお酒を分けるとき(搾り)
- 段階1の方法:布袋で濾す、遠心分離機など
- 段階2:分けられたお酒から固形物を取り除くとき
- 段階2の方法:沈澱させる、活性炭に吸着させるなど
もちろん濾過してるからいい・悪いではないですよ。
ただの方向性の違いと思ってそれぞれの美味しさを楽しみましょう!
透明なお酒がいいならガンガン濾過だね。
そもそも搾らなかったらどぶろく!!