こんにちは!ぽんなびです。
「地酒って何?」と聞かれたら自信を持って答えられますか?
言葉は似ていますがビールにおける地ビールとは少しニュアンスが違うんですよ。
今回はクラフト日本酒とも比べつつ、日本酒の「地酒」について紹介します。
一緒に地酒への理解を深めてみましょう!
お土産コーナーによくあるよね。
旅行行くとつい見ちゃう。
日本酒の地酒とは?読み方・意味をわかりやすく紹介
さっそく、地酒とは何かを見ていきましょう。
以下の順番で読み方・定義について紹介していきますね!
「地酒」の読み方は?
まず、読み方をハッキリさせましょう。
「地酒」の読み方は1つしかないはずですよ。
ずばり予想通り以下の読み方です!
じざけ
そう、地面の「じ」に甘酒の「ざけ」で「じざけ」です。
「じしゅ」や「ちさけ」のような読み方は聞いたことがありません。
ほぼ100%読みは「じざけ」と思ってokですよ。
英語だとlocal sake。
「地酒」の厳密な定義はあるの?
読み方がわかったところで、意味を見ていきましょう。
まず、法的な定義はあるのかと言うと・・・ありません。
特定名称酒のように「法律上この要件を満たさないと名乗っちゃだめ」というものではないんですよ。
その名前の通り、シンプルに「地元で作られたお酒」という意味です。
もちろんただ作るという行為よりも、ポイントは「全国規模で大量生産でなくローカル向けに少量生産」や「原料・製法などに地域の特色を活かしたお酒」という意味合いですね。
日本酒の中には国に認定された地域しか名乗れない「GI」という制度に基づいて地域名が表記されるお酒もありますが、それとも直接の関係はありません。
GIの認定エリア以外の地域のお酒でも地酒と呼ばれます。
「信州の地酒」や「東方の地酒」のように、ざっくりと「ローカルのお酒」くらいの意味で使われている言葉ですよ。
お土産コーナーでもよく見るよね。
地酒を「クラフト日本酒」とも言うの?
読み方・定義がわかったところで、地ビールと比べてみましょう。
地ビールをクラフトビールとも言う感じで地酒を「クラフト日本酒」とも言うのでしょうか?
単純な結論としては地酒=クラフト日本酒とすることはあまりないです。
もう少し言えば「共通点はあるけれど、ビールの場合とは少しニュアンスが違う」というのが実情に近いと思われます。
なぜなら地酒と違って地ビールは新規参入の意味合いを含んでいるからです。
ここでは詳細は省きますが、かつて90年代の法改正で小規模の醸造所が可能になったことによって続々と新しいブルワリーが誕生したという経緯があります。
そのときにいわゆる地ビールブームが訪れたのですが、残念ながら「地方のまずいビール」のような評価をされることが多かったという苦い経験があるんです。
その流れを受けて、昔のマイナスイメージを払拭するために「職人の手作りのこだわり」的な意味で地ビールではなくクラフトビールを名乗る動きが出てきたというのが地ビールとクラフトビールの大ざっぱな関係性なんですよ。
そもそも英語でcraftは「職人」や「技術」の意味だよ。
それに対してそもそも日本酒は新規に醸造所が認可されないので、地ビールのように「新規参入のところが個性的なものを作り始めた」みたいなニュアンスはありません。
クラフト日本酒は、新規の醸造所ではないけれど先代からの代替わりや後継者不足による会社の譲渡などで若い運営者・責任者になった醸造所が「これまでとは違う新しいこだわりの日本酒を!」という想いで作るお酒という感じです。
原材料などの関係で法律的には日本酒ではないですが、ハーブやフルーツなどを積極的に使用した「クラフトサケ」と呼ばれるお酒も広い意味でクラフト日本酒として人気が出てきていますよ!
オシャレな日本酒増えてる!
まとめ
さいごに、今回の「日本酒の地酒」のポイントをまとめて並べておきますね
- 法的な定義はない
- 原料・製法などに地域の特色を活かしたお酒
- 地ビールのような新規参入の意味合いはない
ビールにおける地ビールと比べると、日本酒における地酒は伝統を守ってきた色が強いと言えます。
それでも作り手さんの代替わりが進んでいるので、挑戦的な地酒もどんどん増えていますよ!
その土地の居酒屋さんで楽しみたいよね。
郷土料理との相性!