こんにちは!ぽんなびです。
「しぼりたて」を飲んだことはありますか?これから初めてですか?
たいていは新酒の意味ですが新酒ではない場合もあるんですよ。
おいしさの特徴も含めて、どんなお酒なのかよ〜く知っておきましょう!
2つの意味やあらばしりとの違いなど、今回は以下の内容で「日本酒のしぼりたて」をわかりやすく紹介しますね。
「初しぼり」も存在するよ。
さらにレア!
日本酒のしぼりたてとは?2つの意味について
はじめに、日本酒の「しぼりたて」とは何かをハッキリさせましょう。
実は日本酒の「しぼりたて」には2つの意味があるんです。
まず、厳密にはドロドロの状態の醪を搾ってすぐのお酒という意味です。
つまり貯蔵期間がごく短いということですね。
貯蔵して熟成させるのではなく、その真逆でほぼ貯蔵しないですぐ出荷という意味を指します。
お料理で言うところの「炊き立て」とか「出来立てのほかほか」みたいな意味の場合ですね。
それに対して、もう1つはずばり「新酒」の意味です。
その年の秋にできたお米で仕込んで冬に出回るお酒に対して「しぼりたて」の表記がよく記載されていますよ。
広い意味・一般的な意味としてはこちらの意味で使われる方が多いですね。
その中でも完全に最初のお酒が初しぼり
「しぼりたて」の日本酒のおいしさの特徴は?
2つの意味がわかったところで、おいしさの特徴を見てみましょう。
「しぼりたて」と書かれた日本酒を見たら、ずばり共通してフレッシュな香り・味わいと思ってください。
新酒であってもなくても、「しぼりたて」と表記されているなら必ず搾ってすぐのお酒です。
つまり長期間貯蔵されたのではなく、ほぼ貯蔵なしですぐ出荷されています。
だから熟成なしの新鮮さに満ち溢れたお酒なわけです。
まだ荒々しいとも言えますが、みずみずしさたっぷりの勢いのある口当たり・舌触りを楽しめますよ。
半年やそれ以上貯蔵されて熟成が進んで濃醇になった「秋上がり」とは真逆のイメージですね!
フルーティな感じのやつが多くて好き!
日本酒の「しぼりたて」と「あらばしり」は同じ?
おいしさの特徴もわかったところで、似たような言葉との違いにも触れておきますね。
日本酒には「あらばしり」という表記もありますが、「しぼりたて」と同じことなのでしょうか?
それについては以下のように考えてください。
「新ばしり」の表記なら意味は「しぼりたて」とだいたい同じ。
「荒ばしり」や「あらばしり」なら同じとは限らない。
そう、あらばしりにも2つの意味があるんです!
「新ばしり」ならば新酒の意味なので、その意味では「しぼりたて」と同じです。
しかし「荒ばしり」だと「搾るときに袋から自然に染み出してきたお酒」ということを意味します。
それをその後しっかり貯蔵しても荒ばしりを名乗れるので、その場合は必ずしも搾ってすぐという意味での「しぼりたて」とは一致しません。
そして、ひらがなで「あらばしり」表記だと・・・「新ばしり」なのか「荒ばしり」なのか名前だけでは区別がつきません(涙)
ということで、しぼりたてとあらばしりが同じか・違うかについては「あらばしりの意味次第」です!
漢字で「新ばしり」ならば新酒という意味合いでの「しぼりたて」と同じと考えてokですよ。
ややこしいね。
つまり「しぼりたて」とあれば新酒と思っていいの?必ず生酒?
あらばしりとの違いもわかったところで、新酒との関係をハッキリさせておきますね。
つまり「しぼりたて」とあれば新酒と思っていいのでしょうか?
それについては絶対ではないけれど基本的に新酒&生酒である場合が多いと思ってokです。
厳密には「搾ってすぐ」の意味なので冬仕込みとは限りませんが、一般的には秋の新米で作って冬に出回るお酒を「しぼりたて」と呼ぶケースが圧倒的ですので。
しかも「しぼりたて」は火入れしていない生酒であることが多いのも特徴です。
特定名称酒の分類とは違って法律で「しぼりたて」の定義・要件はないのですが、フレッシュさを優先して生酒である場合が多いんですよ。
加水もされない場合が多いので、生で原酒を意味する「生原酒」であるしぼりたてをよく見かけます。
濾過もしない無濾過なことも多いよ。
まとめ
さいごに、今回の「日本酒のしぼりたて」のポイントをまとめて並べておきますね。
- 狭い意味:搾ってすぐ・貯蔵期間がごく短い
- 広い意味:冬ごろに出回る「新酒」
- 無濾過や生原酒である場合が多い
まだ今ほど保存・流通が発達していない昔々は搾りたては酒蔵でお酒づくりに携わっている人しか体験できない味でしたからね。
現代の技術(?)に感謝して、お店やお家でしぼりたてのフレッシュな香り・味を楽しみましょう!
大吟醸の「しぼりたて」も!